6月11日説教

「いのちをあたえてくださるかみさま」
<聖書>ルカによる福音書12:22~34 マタイによる福音書7:7~12
隅野徹牧師(日本基督教団 山口信愛教会)

わたしたちの毎日は、またわたしたちの命は、すべてのいのちの創造者である天の父なる神様にしっかりと守られ、また支えられています。この世界も、またそこに生きているいのちはすべて、「神様がお造りになった神様のものなのだよ」とイエス様は語っています。このように、花の日礼拝で「神様から与えられ、支えられている自分の命を見つめること」はとても大切です。しかし、それだけで終わらず、もう一つの大切な教えを心にとめて欲しいと思います。イエス様は、「あなたたちは神様から必要なものを与えられているからよかったね」ということだけ教えられてそれで終わりにはされませんでした。マタイによる福音書7章12節では「神様からいただいたもの」を「独り占め」するのではなく「他の人のために」に分け与えることの大切さをイエス様は教えているのです。きょうは礼拝のあと、小さいお友達は、大人の人に「お花を渡す」ことになっています。花の日は「自分の命が守られていることに感謝する」だけでなくて、日ごろお世話になっている人に「感謝の気持ちを表す」日でもあるのです。それは「自分自身が生きているのが当たり前ではない、神様が送って下さった多くの人に助けられながら生きている」ことを思い出すためにも大切なのです。「神様」と「まわりの人」に支えられていることを思い出し、感謝する。そのようなことを思い出して生きるとき、その人の命は「輝ける」のではないでしょうか。神様から命をいただいていること、生きていくのに必要なものをすべていただいていることに感謝をもって、その思いから周りに人に「ありがとう」の気持ちを伝えていきましょう。