6月4日説教

「聖霊降臨と祈り」
<聖書>使徒言行録1:3~14
隅野徹牧師(日本基督教団 山口信愛教会)

今回、特に皆さんが心に留めてほしいことがあります。それは13節、14節で一つになって熱心に祈っていた使徒達をはじめとする、彼らの心の中、頭の中です。私の考えですが、彼らの心の中、頭の中はきっと「真っ白」だったと思います。数日前まで彼らは「イスラエルの国の再興のこと」「復活されたイエス様に自分がどういう手伝いをしよう」とか、自分の考えが支配していました。しかし天に昇られる直前イエス様は「それが実現するかどうかはあなたたちの考えを超えているよ」と言われました。そして次の瞬間、「何でも助けてくれていた、頼りになるイエス様は突然天に昇られた」のです。
「この先どうしたらいいかわからない。」虚無感があったことでしょう。しかし、そんな彼らはイエス様が残された、あの大切な教えを思い出したのだと考えます。それは「聖霊を待ち望むように、祈りなさい」という教えです。 使徒たちと、他の仲間は一緒になり「自分の考えや願いは一旦置いて、真っ白な心で」「聖霊が降るように、聖霊の力を受けることができるように」と祈ったのです。そして聖霊は降り、いまや世界中に広がったキリスト教会がここに誕生したのでした。