7月30日説教

「主のお言葉の権威」
<聖書>ルカによる福音書4:31~44
隅野瞳牧師(日本基督教団  山口信愛教会)

ガリラヤの会堂で主イエスは汚れた霊にとりつかれた男をいやされるのですが、その際ただ一喝、「黙れ。この人から出て行け」と悪霊を叱りつけました。それは真の権威と力を持った命令でした。この言葉に悪魔は従わざるをえず、しかも男に何の傷も負わせることができませんでした。真の救いの言葉、真の権威が、主イエスと共にありました。いや、主イエスご自身が神の救いの言葉そのものであり、権威そのものであったのです。主イエスはシモンのしゅうとめをも、熱から解放し癒されました。主は良い時も悪い時も私たちに関わり、救いのみわざを行いたい、共に生きたいと願っておられるのです。
私たちの現実には多くの悩みや病、罪があります。今日の箇所のように、そのような状態から一瞬にしてよくなるというようには、なかなかいかないかもしれません。けれども心に留めておきたいのは、主はご自身の目的のために必要なことであれば、今も私たちを癒してくださる権威をお持ちであるということです。そして御言葉を聴いた者を、信じるならば、その瞬間に救いに入れてくださるのです。