7月9日説教

「キリストと共に悪に立ち向かおう」
<聖書>ルカによる福音書4:1~12
隅野徹牧師(日本基督教団  山口信愛教会)
イエス様が受けられた3つの誘惑は私たちにもあります。
①つ目の「石をパンに変える」誘惑は「肉の欲」つまり肉体の必要を満たしたいという欲につながります。一見健全な欲に見えますが、私たちは神様に与えられたもの以上のものを欲する、貪欲さをもっているのではないでしょうか。
②つ目の「悪魔を拝むなら、権力と繁栄を与える」
というのは「目の欲」につながります。私たちは気を付けていても富や名声、力を持つこと、人から称賛されることに快感を覚えやすいものです。
③つ目の「天使が支えてくれるから、神殿の屋根から飛び降りろ」という誘惑は「生活のおごり」とつながると思います。救いの恵みを忘れ、おごっている、傲慢になってはいないでしょうか。「洗礼を受けたから、もう何をやっても赦されるに違いない」と考えて罪を犯し続けるのは、まさに「高い神殿から飛び降りるという危険を冒しても神様はきっと助けてくれる」という誘惑と同じだと思います。悔い改めなしにおごった、傲慢な生活をしていたらどうなるのか。普通に考えればわかるところですが、そこがサタンの罠であり、実に巧妙ところだと考えます。しかしなかなか出来ない「サタンの誘惑を退ける」ということを、神の子である主イエスがして下さったのです。それだけ、私たち一人ひとりを罪から、サタンの誘惑から救い出したいと考えておられることを思い出しましょう。