9月3日説教

「罪人の自覚」
<聖書>ルカによる福音書5:27~32
隅野徹牧師(日本基督教団  山口信愛教会)
「医者を必要とするのは、健康な人ではなく病人である」病人にとっていちばん怖いことは自覚症状がないことで、気づかないうちに病状はどんどん進行します。罪人も同じです。罪の自覚がなければ、神のもとに行って、悔い改め、罪の赦しを求めようとはしないでしょう。罪の赦しを求めるのでなければ、神の恵みのありがたさは分からず、神の愛を喜び、感謝することはありません。罪はどんどん進行します。
主イエスの招きが必要だったのは、「徴税人や罪人」以上に、「ファリサイ派の人々やその律法学者たち」でした。律法を厳格に守っている彼らは「正しい人間だ、神さまに喜ばれ、救いに招かれる人間だ」と思い上がっていました。そして律法を守れない弱い人々に愛のまなざしを向けず、差別していました。そんな彼らの態度から私たちは学びましょう。完全な人はどこにもいません。一人ひとりが原点に立ち返り、罪人の自覚をもって歩んでまいりましょう。