天高き秋空の下

秋空の下のサビエル記念聖堂

秋空の下のサビエル記念聖堂

先日の台風は日本列島に大きな被害を及ぼしました。ここのところの自然災害に胸を痛めるばかりです。
その台風が過ぎさった後、山口はすっかり天高い青空が、地上の秋の装いとともに拡がっています。
教会周辺には秋を代表するキバナコスモスや曼珠沙華(彼岸花)が美しい花を咲かせています。巡り来る季節に間違いなくその姿を見せる植物に、当たり前の事ながら驚きを感じます。そして今年も一巡りした一年の出来事にしばし思いを馳せます。

河原に咲く曼珠沙華

河原に咲く曼珠沙華

石垣の上に秋らしく

石垣の上に秋らしく

キバナコスモス

キバナコスモス

ちなみに路地に咲くキバナコスモスには、八重咲きもあり、八重のキバナコスモスが好きだという教会の方もいらっしゃいます。車窓から八重のキバナコスモスが目に入ると、その方のお顔を思い出します。花はいろんなことを連想させてくれます。

季節のバトンタッチ

季節のバトンタッチ

 

花の少ない夏の季節に美しい彩りを添えてくれるサルスベリの花と、秋の曼珠沙華のコントラストが、運動会でバトンを渡すこどもたちのように見え、夏から秋へ季節がリレーしているようで面白いと思いました。

 

すべてに秩序を感じるとき、秩序を乱すのは人間の傲慢さなのだろうか、と考えさせられます。

「あなたがたのうちだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延ばすことができようか。なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意してみなさい。働きもせず、紡ぎもしない。(中略)今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。」(聖書より/マタイ6:27-30)