10月16日説教

「神様が選ぶ人」
<聖書>ヤコブの手紙2:5~8
鈴木恭子牧師(日本基督教団 下関西教会)

この世では、人を選ぶとき、出来るだけ能力のある人、優秀な人、目立つ人を選びます。
しかし、神様の選びは違います。主はモーセに「あなたの神、主は地の面にいるすべての民の中からあなたを選び、御自分の宝の民とされた。主が心引かれてあなたたちを選ばれたのは、(略)あなたたちは他のどの民よりも貧弱であった。」と語り、パウロを通して「人間的に見て知恵のある者が多かったわけではなく、能力のある者や、家柄のよい者が多かったわけでもありません。ところが、神は知恵ある者に恥をかかせるめ、世の無学な者を選び、力ある者に恥をかかせるため、世の無力な者を選ばれました。」と語らせました。「それは、だれ一人、神の前で誇ることがないようにするためです」。
聖書の言う「心の貧しい人」は、神様がすべてを満たしてくださるという世界に導かれるのです。ゆえに、主イエスの系図には、異国の、しかもいかがわしい女など、「汚点」と思しき者らの名も連ねているのです。私たちも神様の選びに連なり、主イエスこそすべてを満たす方であることを信頼して歩もうではありませんか。