12月18日説教

「救いのしるし」
<聖書>イザヤ書9:1~6  ルカによる福音書2:8~14
新保恵子牧師(日本基督教団 萩教会)

クリスマスはイルミネーションなど明るい印象を持たれている方が多いと思います。しかし、聖書のクリスマスの箇所は、闇について触れます。
闇の中を歩む民は、大いなる光を見、死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。(イザヤ書9:1)」、「その地方で羊飼いたちが野宿をしながら夜通し羊の群れの番をしていた(ルカ2:8)」などと。
 聖書はなぜ闇や夜について語るのでしょうか?羊と羊飼いというのどかな雰囲気とは裏腹に、羊飼いは弱さや貧しさの中で、野宿という過酷な仕事を強いられます。そうなったのは、その人の弱さのせいだと受け止められ、人々から蔑みを受けていました。思いやりのない言葉を投げられた羊飼いは、きっと自分自身や置かれた状況を受け入れられなかったでしょう。まして神様はあなたを愛していると伝えられても「こんな自分なんて」と信じる事ができなかったでしょう。
聖書は誰もが不安や恐れ、疑い、高慢の源である罪の闇を抱えていると伝えます。しかし、その闇の中で苦しむ人に救いの光が与えられた事が伝えられました。救いのしるしはイエス様です。「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである(ルカ2:11)。」