12月25日説教

「神、われと共にいます」
<聖書>マタイによる福音書1:18~25
鈴木恭子牧師(日本基督教団 下関西教会)

クリスマスは、神が独り子をこの世に与え、神が人として来られたという奇跡です。マリヤの身の上に起こった奇跡は、ひとつは聖霊の働きで神様の次元で起こったこと、もうひとつは人間の側で信仰を働かせたことです。このふたつがひとつに合わさったときに起こったのです。
まだ婚約の時期に身重になったことで、このふたりは大変な思いに立たされたのでした。そこで天使が「恐れず妻マリヤを迎え入れなさい・・・その名をイエス(神は助けたもう)と名付けなさい」と言うのでした。夫ヨセフは正しい(神に忠実な)人であったので、そのとおりにしたのです。結果として、その730年前にイザヤによって預言された「おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエル(神 われらと共にいます)と呼ぶ」が成就したのです。
イエスが、この世の“大きな馬小屋のような”暗くて汚くて臭い所に、しかも人の罪の系図の中に誕生されたのは、神様の側から手を差し伸べ、どんなに罪深い人でも救われることをあらわしています。「来てくださった」イエスは、いつも私たちと「共にいてくださる」のです。そして、その方は決して奪われることがありません。使徒パウロは、「誰がキリストの愛から我々を離れさせるのか」(ロマ書8:39)と証しました。