12月4日説教

「与えられた賜物」
<聖書>コリントの信徒への手紙Ⅰ12:27~31
水谷信義伝道師(日本基督教団 長門教会)

当時のコリントの教会では、異言を語ることができる人を特別視し、重んじる傾向が強くありました。それに対してパウロは教会が様々な賜物によって支えられているのであって、決して異言だけが特別に優れたものではないと言っているのです。
29節~30節『皆が使徒であろうか。皆が預言者であろうか。(略)  皆が異言を語るだろうか』  皆が“異なる賜物”を持ち寄り、支え合ってこそキリストの体である教会が豊かに形づくられるのです。
確かに私たちは“あたえられた賜物”に優劣をつけてしまいがちです。人の持っているものを羨み、また時に自分と人の働きの違いに不満を持ってみたりすることもあるのではないでしょうか?
しかし、そんな私たちにパウロは賜物の大小に囚われるのではなく、誰もが“与えられているその人にしかない賜物”を懸命に用いることを奨めています。私達一人一人が自分に賜物を与えられていることを信じましょう。そして兄弟姉妹、互いににその賜物を尊重して神の愛溢れる教会をともに築いてまいりましょう