2月5日説教

「杖一本のほか何も持たず」
<聖書>アモス書7:12~15  マルコによる福音書6:6b~13
新保恵子牧師(日本基督教団 萩教会)

聖書には、神様が人間を“呼ばれる”という出来事が記されてあります。
アモスもその一人です。アモスは北イスラエルに住んでいて、イチジク桑を栽培し、家畜を飼って生活していました。アモスが預言する理由はただひとつです。「行って、イスラエルの民に預言せよ」と神様に“呼ばれた”からです。このように「神様に呼ばれる」「神様の言葉を聞く」という体験は、特別な人に起こることではないと思います。
イエス様は、村を巡り歩いてお教えになり、12人をお呼びになりました。マルコ6章8節です。「旅には、杖一本のほか、何も持たず、パンも、袋も、また帯の中に金も持たず、ただ、履物は履くように。そして、下着は2枚着てはならない」と命じられました。イエス様が言われる“杖一本”とは信仰を示すのです。なぜなら旅の途中で、「もうだめだ」と思うような試練があっても、イエス様が私たちを支え、守り、導いてくださるからです。私たちは必ず神様から必要な物が与えられ、養われるからです。私たちはその大きな祝福の中にイエス様に招かれて歩んでいるのです