3月5日説教

「イエス様の力」
<聖書>詩篇107:23~32  マルコによる福音書4:35~41
新保恵子牧師(日本基督教団 萩教会)

弟子たちは苦難の中で叫びます。「先生、私たちがおぼれても構わないのですか」(マコ4:38)と。そこで、「イエスは起き上がって、風を叱り、湖に『黙れ、沈まれ』と言われた。すると風はやみ、すっかり凪になった」(同4:39)。
イエス様は言われます。「なぜ、怖がるのか。まだ、信じないのか」(同4:40)。こうして弟子たちは、主に救われて目的の浜辺に導かれていきます。弟子たちが乗り、沈みそうになった舟は“教会”を、嵐は“試練”を、海は“苦難”を象徴していますが、私たちはその試練と苦難の中で、真の救い主、イエス様の助けを求める恵みが与えられています。私たちは独りではなく、いつもイエス様が共にいて、私たちの声を聴いていてくださるのです。私たちは試練の中から救い出され、主によって平安な浜辺へ導かれます。そこで、私たちは主を賛美するのです。
この神様の“驚くべき御業”は、イエス様の御業の中に現されました。イエス様こそ主なる神様だからです。「主は嵐に働きかけて沈黙させられたので波はおさまった。彼らは波が静まったので喜び祝い、望みの港に導かれていった。主に感謝せよ。主は慈しみ深く、人の子らに驚くべき御業を成し遂げられる」(詩篇107:29~31)。