5月7日説教

「救いの根本  御言葉に聴く」
<聖書>ルカによる福音書16:19~31
SH牧師(日本基督教団   教師)

主イエスが語られた譬えの中で、金持ちは陰府でさいなまれた時、自分の兄弟たちのことを考えたことが分かります。そしてラザロを、まだ生きている自分の兄弟たちのところに遣わしてくださいと願います。せめて他の兄弟たちが自分と同じ苦しみにあうことがないようにしてやりたいと思ったのです。しかしアブラハムは「お前の兄弟たちにはモーセと預言者(旧約聖書)がいる。彼らに耳を傾けるがよい」と言って断ります。私達は金持ちとアブラハムの言葉を受け止め、自分の信仰を省みる必要があります。
金持ちは生前、神の教えを聞いていたけれども、本気で信じて従っていなかったのではないでしょうか。もし生き返ったラザロが目の前に現れたとしても、自分の価値観や常識で生きているなら、信じることはできないでしょう。逆に、聖書によって変えられていれば、日常のどんなところにも復活の主を拝し、メッセージをいただくことができるのです。
私たちには旧約新約の聖書が与えられ、御言葉が毎週の礼拝において説き明かされています。聖霊が御言葉をはっきり示して下さるよう祈って読み、また聞くときに、私達は悔い改めに導かれ、主イエスの十字架と復活がこの私を救うためだったとわかり、救いを受け取ることができるのです。