キリスト教音楽講習会②

IMGP3380前述の教団讃美歌委員会主催の第86回キリスト教講習会、私にとって今まで経験した研修や講習の中で、大変エキサイティングでした。

私が受講したゼミは、「賛美歌と教会の一年」というもので、教会暦と賛美歌の関係について、神学的視点から、また教会音楽的かつ奏楽者向けのプラクティカルな視点からの講義でした。主に、吉岡光人牧師(吉祥寺教会)が神学的側面から、佐々木正利氏(声楽家・岩手大学教育学部教員)と椎名雄一郎氏(吉祥寺教会オルガニスト・活水女子大学教員)が音楽的側面からお話し下さいました。

吉岡光人牧師(前方の男性)

吉岡光人牧師(前方の男性)

この講義、キリスト教教育が専門の私にとって、現場の課題に深く関係する内容で、実に興味深い内容でした。

宗教改革者たちが、教会暦を教育的観点から中世の伝統より再発見し、教会の現場に再受容したことや、バッハのオルガン小曲集の用い方、受難の音型、下降と上昇の音型が歌詞内容に則してあてられていること、教会暦に則した前奏とはなにか、などなど、ここに書き上げると、とっても長くなりそうなくらい、礼拝と音楽について、感心をさらに掻き立てられる機会が与えられました。

また、28日(金)の「夕べの音楽」のひとときは、礼拝形式ということで進められ、一曲一曲の演奏が終わっても拍手はしません。そして、演奏の間、礼拝堂の長いすに多くの方と席を同じくしながら、黙ってひとり祈ります。この至福の時を一時間半、過ごしました。普段喧噪の中にいる私にとって、改めてじっと落ち着いて祈る必要性を、深く感じました。IMGP3395

出席者は、ほとんどが奏楽者でしたが、牧師の再教育の機会として多くの現場の牧師が出席するとよいのでは、と感じました。

愛する教会の方々が集う当教会の礼拝を、より豊かに、皆さんが生き生きと、心から感謝し、喜んで礼拝に臨むことができるよう、今回学んだことを、現場にどのように落とし込んでいけるか、新しい課題を与えられた4日間の講習会となりました。

礼拝堂のステンドグラス

礼拝堂のステンドグラス

 

 

 

 

 

 

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