5月27日説教

5月27日説教
すべての悪の力に打ち勝たれる方
隅野徹牧師(日本基督教団 山口信愛教会)
聖書  ルカによる福音書8:26~34

悪霊は「いと高き神の子イエス」と呼びかけていますが、イエスが神様の独り子であられることを知っているのです。そして「かまわないでくれ。頼むから苦しめないでほしい」と言っています。29節には「イエスが、汚れた霊に男から出るように命じられたからである」とあります。悪霊は主イエスが神の子であり、自分たちを追い出して人々を解放する救い主として来られたこと、自分たちが主イエスにとうていかなわないこと、主イエスが自分たちを滅ぼす力を持っておられることを知っているのです。最初から負けを認めています。悪霊たちが願ったのは、この人から追い出されるのは仕方がないとして、底なしの淵に落とすのではなく、せめて豚の群れに入らせてくれということです。主イエスがお許しになったので、悪霊どもはその人から出て豚の群れに入りました。すると、豚の群れは崖を下って湖になだれ込み、おぼれ死んだとあります。結果的には、悪霊どもの抵抗もむなしく、イエスは「この悪霊たちを底なしの淵に落とし、滅ぼした」ということです。ぶたがかわいそうに見えます。確かにそういう側面はあります。しかし、食肉として財産としても価値があった豚よりも、この「悪霊にとりつかれていた男」を救うことを大切にされたことを覚えましょう。そして目に見える形で「悪霊どもが滅んだ」ことを、取り付かれていた人に示されたのです。