「主があなたと共におられる」12/23説教 隅野徹牧師

12月23日説教(クリスマス礼拝)
「主があなたと共におられる」
隅野徹牧師(日本基督教団 山口信愛教会)
聖書  ルカによる福音書1:26~38

 まだ少女だったマリアが「人間の赤ちゃんとなったイエス・キリスト」を生み育てるのには、様々な苦難がありました。住み慣れた町ではなくベツレヘムで、しかも家畜小屋で産まなければなりません。それは普通の赤ちゃんではなく、人々に約束された救い主だからでした。私達が頭で思う何倍もマリアは大変な思いをしているのです。
救い主を生み育てるという尊い役目を果たす力となったのは、天使ガブリエルの告げた「主があなたと共におられる」という約束でした。聖書がクリスマス物語を通して私たちに伝えようとしていることが、この一言にすべて込められているといえます。クリスマスは、神の独り子が人間の姿になってこの世に来てくださったことをお祝いする時です。神である方が、なぜわざわざ人間になってくださったのか。それは弱く汚れた私達の住むこの世のただ中に身をおき、共に生きて下さるためなのです。
クリスマスは、神が私達一人ひとりに対し発してくださっている「あなたが大切だ」とのメッセージを感じ、受け取る時です。神は私たちを、汚れているから見捨てることはなさらず、独り子を送ってまで、私達と共に歩んでくださいます。クリスマスのこの時、神の私たちへの「大きな愛」をいつも以上に感じましょう。