「キリストに従うための計算」9/29 隅野徹牧師

  9月29日説教 「キリストに従うための計算」

隅野徹牧師(日本基督教団 山口信愛教会)

聖書:ルカによる福音書14:25~30

 

 この箇所を理解するために鍵となるのは「26節の憎む」という言葉です。口語訳聖書では「捨てる」と訳されているこの言葉、日本語に訳すのが難しい言葉ですが、もともとの言葉では「より少なく愛する」という意味だそうです。つまり「神・キリストの方をより大切にする、愛する」という意味なのです。そしてもう一つ押さえておきたいのは、ここに出てくる「父、母、妻、子ども、兄弟姉妹、そして自分の命」というのは「私たちの大切なものとして、真っ先にあがる」実際に大切な存在や物であるのです。誰にとってもこれらが大切なことはイエスご自身、よく理解しておられます。でも大切であるがゆえに、それが、「神に従う、イエスに従う」ことより優先されてしまうことが多いことをイエスはご存知なのです。
 どんな大切なものよりも「より多く」神、キリストを大切にいきる。神・キリストを2番目以下にしないこと!これが私たちの人生を豊かにするための「計算式」です。神・キリストに従ってこそ、そして十字架を負ってこそ「本当の意味で、家族や自分を愛することができる!」そのことをこの箇所から示されているのではないでしょうか。