6/18-19日(水-木)、全国教誨師会大会(@ウエスティンナゴヤキャッスル)に出席しました。二年に一度の全国大会です。
私は、昨年度より教誨師(受刑者の精神的・魂の救済に関わる宗教者)の務めをはじめましたので、初めての参加でした。
テーマは、「いま、教誨師に願われていること」。主に仏教系(真宗)を中心とする約600名(内約50名がキリスト教)の教誨師が全国より参集しました。
西田博氏(法務局矯正局長)の基調講演では、矯正行政の現状と課題についての説明が、スクリーンを用いて具体的に説明されました。
増える女性や高齢者の犯罪者の収監における課題は、介護の問題も含めて大変な現実を抱えています。
また、再犯を防ぐための社会復帰に向けた施設内での受刑者への研修、教育、資格取得へむけた具体的な取り組みを知ることが出来ました。
休憩を挟んで、記念講演では、「夜回り先生」で有名な水谷修氏の講演を伺いました。
薬物依存や、暴力による非行、そしてリストカットに追い込まれる青少年との交流体験から、現代が抱える病理性が指摘され、悲鳴をあげる青少年にとって、実は、神聖な領域(正しい宗教)の果たす役割が大きいと、宗教教誨への期待が語られました。
そして、もう一点大切なこと。それは、次世代を担う子どもたちが、明るい希望を持って生きることのできる社会を構築するには、何より温かい家庭が大切であるということ。具体的には、子どもが正しく肯定されて生きる親子関係を積み重ねていくということ。
自らの家庭を顧み、子育てについて今一度考え直すきっかけが与えられました。
会場を離れ、夜は、宿泊ホテルの会議室で、全(オール)キリスト教教誨師連絡協議会総会がありました。
そして、長くプロテスタント教誨師として奉仕なさってきた、ジャクソン・ノブ・フェイス先生が御自身の体験談をお話し下さいました。施設で働いていおられる方々のためにも祈ることを忘れてはならない、というお話に、はっとさせられました。
(二日目☞☞ ②「朝の観光散策」、③「死刑制度」への問い )