山口を含む中国地方の一部では、バケツをひっくり返したような雨が一週間、断続的に降り続き岩国では土砂崩れがおきた当日が、8・6となりました。
前夜より広島入りし、キリスト教書店である聖文舎の代表の方にお世話になり、一泊して早朝、平和記念公園を目指しました。
どしゃぶりの雨の中、式ははじまり、追悼の思いをもつすべての方の涙のようにも感じました。
実際に被災なさった大勢の方は、涙を流す間もなく、一瞬でそのいのちが奪われたかと思いますと、厳粛な思いとなり、背筋を伸ばして会場のイスに腰掛けておりました。
小学6年生の男の子と女の子による「平和への誓い」には毎年純粋な思いにさせられます。
彼らはいいました。「当たり前であることが、平和なのだと気がつきました。ある語り部の方は言いました。「小さな事からはじめてほしい」」
風化されずに、真摯に過去の現実が語り継がれることの大切さが、広島では実践されています。そして、諦めるのではなく、
考えないのでもなく、「小さな事」からはじめることの勇気を、こどもたちは語ってくれました。
勇気が与えられました。励まされました。清らかなこどもたちの感性に感動しました。
式が終わると、嘘のように雨が止み、献花をし、慰霊碑の前でしばし黙祷する時間が与えられました。
戦争を二度と繰り返してはいけないと、心に刻む8・6となりました。