10月14日説教

10月14日説教(神学校日礼拝)
「主の話を真剣に聞く」
隅野徹牧師(日本基督教団 山口信愛教会)
聖書  ルカによる福音書10:38~42

 イエスは姉のマルタに対し「あなたはもてなすことを止めて、今すぐここにきて話を聞きなさい」とはおっしゃいませんでした。それは「マルタのしている働きが大切である」ことを理解しておられるからです。「あなたのしている働きはとても大切なことを私は知っています。だけれど、あなたは忙しくて、心に波風が立ってしまっている。いろいろな働きをするまえにわたしの前にひれ伏し、心を向け、言葉を聞く、祈る、その上で動くなら、それは本当に尊いものとして用いられるのだよ…」そのようにイエスがおっしゃりたかったと私は考えます。
 この語りかけは、私たち一人一人にも向けられています。とくに神の働き人たちに向けられていると感じます。献身者それぞれで働きは少しずつ違いますが、でもみな忙しくしています。だからこそ、まず神を畏れ、その聖さの前にひれ伏す。そして「神に祈り、マリアのように真剣に神の言葉を聞く」ことが大切なのではないでしょうか。献身者一人一人が、そういう「基本に立ち返れるように」、謙遜と悔い改めの思いで、日々祈りを積むことができるように、お祈り下さい。