4月29日説教

4月29日説教
福音に生き奉仕を献げる
隅野徹牧師(日本基督教団 山口信愛教会)
聖書  ルカによる福音書7:36~43

イエスとその一行は神の国の福音を宣べ伝えることだけが行われて、後は「霞を食って生きていた」のではありません。主イエスも肉体をもってこの世を一人の人間として生きておられたのであって、そこには日々の具体的な生活がありました。この箇所には、主イエスとその一行のために、日々の具体的な生活の事柄において奉仕した人々がいたということが語られています。それが多くの女性たちでした。
その女性たちを奉仕に駆り立てたもの、そして奉仕の原動力になっていたのが1節にあると私は考えます。「イエスから福音をすでに受けたその感謝」ではないでしょうか。神の子イエスが共にいて下さり愛してくださることを知った者として、その恵みに応答したい」「できる助けをしたい」という風になったと確信します。福音を、頭で理解し、心で信じるだけで終わるのではなく、その福音を受けていることを感謝を形で表しながら生活していくことが大切です。それは何か特別なことをすることではありません。誰もがしている毎日の生活、食べたり飲んだり、それら全てのことを福音を受けたことに感謝の思いをもった上で自分にできることをし、捧げることができるものを捧げる。これが「福音に生きる者の奉仕」です。