7月1日説教

 

7月1日礼拝説教
イエスとはいったい何者
隅野徹牧師(日本基督教団 山口信愛教会)
聖書  ルカによる福音書9:7~17

 この場面で中心的に教えられることは、イエスが「大勢おしかけている、この人たちを路頭に迷わせたり、困らせないために愛の業をなされた」ということですが、それは「食べ物を与える」ということとともに、もうひとつあると考えます。それは「人々が求めている癒しということ、神の国の福音について知るということ」を中途半端に終わらせない、ということがあったはずです。イエスはこの時も癒しの行為を止めるお考えはなかったと考えます。
 5千人の給食をされたあとのことは聖書には書かれていません。これは私の想像ですが、神の子イエスは「満腹になったから、それでいいだろう。もう癒しはおしまいだ」とは言われない方だと信じます。私達に食べ物を与え続けることのできるお方であるとともに、苦しみ悩む人で手を差し伸べてくる人々には、時間や状況に関係なく、いつでも必要助けを与え、「神の愛と恵みがあなたをつつみこむよ」とお知らせになると信じます。
 5つのパンと2匹の魚を用い、5千人以上の人間の「必要を満たせるお方である」つまり「全治全能の神である」ことを知るとともに、「どんな人に対しても、愛をもって救いを与えるお方であること」、しかも「自ら疲れていても苦しんでもそれを成さる方である」ということを弟子たちは見ました。だからこそ、「イエスが神からのメシヤ、救い主である」ことを告白できたのです。私達も「今回の場面でのイエスの姿」を心に留めましょう。「イエスが何者であるか」自分なりの答えが出せたら感謝です。