8/10の朝拝では、説教者として櫻井重宣牧師(茅ヶ崎教会牧師/前広島教会牧師)をお招きして、「平和を祈る特別礼拝」を捧げました。
旧約聖書の『哀歌』を中心に、陰府(よみ/神さまから見捨てられたかにおもえる場)にこそ、イエスさまが共にいて祈って下さっていて、救いと慰めを与えておられる恵みを、先生らしい素朴な、しかし透き通る口調で語って下さいました。
この地上にはうなだれる現実があります。耐えがたい苦しみがあります。しかし主は、そんな私の現実に身を沈めて下さり、支え祈って下さっているとのメッセージに、真の平和の主の憐れみ深いお姿を思い浮かべるのでした。
礼拝には、以前先生と交流のあった、近隣の教会や遠方の教会からも多くの方が駆けつけてくださいました。多くの方と恵みの時を分かち合うことが出来、感謝でした。
個人的なことですが、妻のいとこの親戚親子が、休暇で山口を訪ねてくれていましたが、この日、生まれて初めて礼拝に出席してくれ、嬉しいことでした。どのような感想をお持ちになって東京へ戻られたのでしょう。
午後には、壮年会主催の平和懇談会が行われました。
第一部の講師を櫻井先生にお願いしました。タイトルは「ヒロシマ・ナガサキ・フクシマの悲しみを心に刻む」
そこでは、先生が広島で出会われた方々から肌で感じ、深く洞察なさったことを、詳細なレジメをご準備なさって、お話し下さいました。
最後に、被爆した当時の広島教会の牧師であった四竃一郎牧師のお嬢さん、四竃佑子さんの被爆後三日目(1945/8/9)のハガキ(原爆資料館所蔵)をご紹介下さいました。
以下抜粋してご紹介します。
「長い事、お手紙出さないでごめんね。昨日、不意に、敵機が来て、広島は、少なからずやられたけど、姉ちゃんは、元気でゐ(い)ます。でも、頭を、少々、ひどくやられて、(中略)。まだ、お父ちゃんお母ちゃん、揚ちゃんの事は、わからないけど、力を、落とさないで、みんなの無事である様にお祈りしてて下さいね。必ずみんな無事でせうから、しっかりね!もうすぐ、姉ちゃんも、塩町へ行きます。(中略) おばあちゃんに、よろしく。ねてかいて、字きたくなくてごめんね」
横になりながらも兄弟を心配し、よろよろながらも、懸命に筆を走らせている筆致に、胸にこみあげるものがありました。
「戦争は繰り返してはいけない」この想いを強くさせられました。
第二部は、当教会の奏楽者、重松大悟さんによる、平和ミニコンサート。平和への祈りを込めて、ピアノ演奏をしてくださいました。
ピアノの演奏を楽しめる世の中が、永遠に続きますようにといのりつつ、彼の渾身の演奏に耳を傾けました。
櫻井先生ご夫妻とのお別れの玄関では、沢山の方が別れを惜しみ、先生御夫妻とお話なさっていました。
先生を送り出してくださった茅ヶ崎教会のみなさんに、本当に感謝いたします。