11月13日説教

「いろいろな病気で苦しむ者へと」
<聖書>ルカによる福音書4:31~44
武田真治牧師(日本基督教団 広島教会)イエス様は人間の背後に取りついている悪に対して「黙れ、出ていけ」と命令され、彼らに取りついている悪しきものを取り除くことによって、人間を正常な状態に戻すことが<病の癒し>であると考えておられるのです。
聖書は、すべての病について悪霊が影響を与えていると捉えて、今でも充分通じるように思います。キリスト教が言うところの<救い>とは、まさに、その人を支配し狂わしてしまっている悪しきもの(=悪霊や罪や死など)から解放してあげることであり、その人に真の自立を与えることだと言い得るのです。
もう1点、イエス様のもとに来た彼らが皆「病人を抱えている」人達であり、病気に苦しむ家族をなんとか治してあげたい、共に介護をする側の大変さ、辛さもここには表れていて、現代に生きる私達と同じ現実がそこにはあるのではないでしょうか。私達は、何かに「取りつかれている」という自覚はないかも。しかし、一見、影響力を持っていそうもないことにこだわり、それに支配されているということはないでしょうか?だからこそ、いつも神様の導きを願いながら、イエス様によって解放され、新しくされることを信じて、前を向いて生きていきたいと願っているのです。