4月22日説教
「赦された恵みに生きる」
隅野徹牧師(日本基督教団 山口信愛教会)
聖書 ルカによる福音書7:36~50
律法のもとで「罪深い女だ!」とレッテルを貼られていた女性が「この方こそ神の子、救い主だ!」という信仰をもち、勇気をもって主イエスの前に進み出た。その信仰をイエスは見ていて下さり、そして救いに与ったのです。誰が見ても立派な「行いをする人」が、主イエスから「あなたの信仰があなたを救った」と言われているのではありません。そうではなく「神様からの掟である律法に背くような生き方をする罪深い女だ」といわれている、そんな人に対して「その信仰があなたを救った」と言って下さったのです。
主イエスが評価されている「その人を罪から救う信仰」とは、「掟を一字一句守ろうとする信仰」とは全く違い、「自分の罪を悔いつつ、赦しと救いを主イエス・キリストにひたすら求めていく信仰」そして「罪深い自分を愛し、受け入れ、実際に救ってくださる主イエスに対して喜びを形で表したい」と、恵みに応答したその信仰です。自分の罪を深く自覚しつつ、主イエス・キリストの救いを切に求めて、人々の蔑みや好奇の目にさらされながら、主イエスのもとに来て、そして愛を表した「この女性の姿から」私たちは学んで参りましょう。