6月23日説教 「思いがけない時に備える」
隅野徹牧師(日本基督教団 山口信愛教会)
聖書:ルカによる福音書12:35~40
この箇所が書かれて約2千年経った今もキリストが私達の住むこの地上に来られることはおこっていません。むしろ多くの人が「この地上でキリストと出会う」のではなく、先にご自分の方が地上での歩みを終え天に昇り、神とキリストに出会っているのであります。私達も、地上でキリストの再臨を見るよりは、「天でキリストと相まみえる」可能性の方が大きいのかもしれません。ですので、この箇所の教えを「地上を去る時」「死ぬ時の備え」として考えられたら、と願います。
この箇所が繰り返し示しているのは「私たちの命と人生は神のもの」、つまり私達の主人は「神・主イエス」だということです。だから、そのお方を常に意識し喜ばせることをいつも考え、祈り求めましょう。それぞれの終わりの時は誰にも分かりません。だからこそ、いつでもよいではなく「緊張感をもち」悔い改めるべきところは悔い改めて、日々歩んでまいりましょう。
そして最後の時には続きがあることにも、希望をもって歩みましょう。地上の命を終えても、そしてこの世の終わりの時がきても「天国に迎え入れて、永遠の命を与えてくださる方がおられる。そのお方がまるでおもてなしをするように魂を憩わせてくださる」そのことを心から信じられるならば、必要以上に死を恐れず、天国への希望をもって日々歩むことができると信じております。