8月25日説教 「救われる者は少ないのか?」
隅野徹牧師(日本基督教団 山口信愛教会)
聖書:ルカによる福音書13:22~30
28節には、「神の国」つまり「救いに至る狭い戸口」から入った人として、イエスが「アブラハム、イサク、ヤコブやすべての預言者たち」を挙げておられます。アブラハムも、イサクも、ヤコブも、神の呼びかけに応えて旅立ちました。預言者たちも「神が語られた通りの言葉」を、反感を買ったり、ときには迫害も受けながらも語り通したのです。自分の願う通りになることが保証されていることを確かめた上でではなく、先行きどうなるか分からない中で、「神の示される道を、神と共に歩んでいった」のです。
つまり彼らは、神と共に歩むという「狭い戸口から入った」のです。もちろん彼らに罪がなかったわけではありません。いろいろな罪を犯し、失敗もしました。とくにアブラハム、イサク、ヤコブの犯した罪、間違いに関しては旧約聖書創世記に詳しく記されています。しかしその歩みの全ては、「あの戸口の中での歩み」だったのです。私たちが「救いに至る狭い戸口」に入るのには決意と覚悟が必要ですが、神が共にいて支えて下さいます。ぜひはいりましょう。