5月19日説教 「だれを恐れるべきか」
隅野徹牧師(日本基督教団 山口信愛教会)
聖書:ルカによる福音書12:1~7
今回の聖書箇所では随分と厳しい教えが続くな…と感じられるかもしれません。しかし、2~3節で教えられる「神がすべてをご存じであること」そして4節と5節で教えられる「神は地上の命も、永遠の命も支配しておられる方であるということ」は、純粋な心で受け取れば「本当に心強いメッセージ」なのです。6節と7節はそれらを覚えていることが「私達にとってなぜ心強いのか」が教えられています。
ここでは、ただ「厳しい神」なのではなく「本当に信頼できるお方」としての神が描かれているのです。そして「恐れるな」という今回の結論ともいえるメッセージが力強く語られるのです。本来恐れるべき方を恐れず信頼せず、そして「恐れる必要のない人間を恐れてしまう」私達です。だからこそ、外側を取り繕ったり、偽善を犯したりしてしまいます。
私も正直「人間を恐れてしまっている」ことが多いです。特に「相手によって自分は傷ついてしまうのではないか…」とびくびくしていることがあります。しかし、そんな時こそ、「神がどんな方なのか」思い出したいです。
厳しいけれども、唯一信頼のできる絶対のお方である!そのことを心に留めたとき、人を恐れることなく「生き生きと」神と共にあゆむことができると信じています。