10月2日信徒奨励

「日々、主に祈りと感謝を」 母を回想して
<奨励>N姉
<聖書>テサロニケの信徒への手紙Ⅰ5:16~18 マタイによる福音書6:34母は20歳の時に「主は私たちのために、命を捨てて下さった。これによって、私たちもまた兄弟のために命を捨てるべきである」と御言葉を強く示され、献身しました。
戦争に向かって伝道はとても困難でしたが、いつも祈って神様に支えられ道が開かれました。昭和16年和田寿恵松牧師と結婚し、中国伝道のため北支済南に赴任しました。父は、外国人宣教師が捕えられ無牧になった諸教会を巡回し、母は公立幼稚園の主任保母などで疲れて体調を壊し、私が生まれた後は寝たきりになりました。父は母が癒されるように涙ながらに祈り、段々体調も回復して子供もやっと歩けるようになり、さあこれからという時に父は兵隊に召集され、母と子供だけになってしまいました。
母は2歳の私を連れて昭和19年5月に母の故郷に帰りました。そこで母と私は父が無事に帰ってきますように、もし“帰ってきたら再献身してみんなで主に仕えます”と祈りました。そして母は家庭集会を始めました。
昭和21年8月末、父は帰ってきて、両親は再び伝道に立ち上がりました。教会生活は苦しい時もあり“数えてみよ,主の恵み”(聖歌)をいつも口ずさみ、道が開かれて、母はその晩年、92歳まで共に暮らしました。