11/18-20日にかけて、西中国教区(島根、広島、山口)の教会の牧師たちの研修会が、松江で行われました。
今年のテーマは「原始キリスト教と洗礼のはじまり」。
講師は、広島大学大学院総合科学研究科/社会文明研究講座/教授の辻 学(つじ・まなぶ)先生でした。
聖書学、とりわけ編集史のアプローチから、洗礼者ヨハネとイエス・キリストの関係と、その洗礼の違いについて、また、キリスト教の母体であるユダヤ教の汚れを清める沐浴との違いについても省察を加えられ、より一層、洗礼の出発点とキリスト教会における洗礼の意義と意味を、立体的に学ぶ機会となりました。
実に興味深い講演で、刺激を受けました。教会の牧師は日々の務めに追われてしまいがちですが、落ち着いて学ぶことの大切さをしみじみと感じました。
教区教職の発題としては、今年は隠岐教会の大野光信牧師がユーモアを交えながら、お話し下さり、離島の教会固有の状況を垣間見る機会が与えられました。
大野先生とは、番外編で、その夜、大浴場で湯ぶねに浸かりながら、気がつくと2時間程、隠岐での生活を中心に興味深いお話を伺う機会が与えられました。
自由時間には、私の好きな日本画を飾っている足立美術館へ。もみじが真っ赤に色づき、枯山水の美しく、手入れの行き届いている日本庭園に息をのみ、横山大観を中心とする日本画の数々に、心が潤されました。
足立美術館は、実に「至福の空間」でした。