10月9日説教

「始めの一歩だからこそ」
<聖書>ルカによる福音書4:16~30
武田真治牧師(日本基督教団 広島教会)イエス様が伝道開始され、まずご自身の故郷ガリラヤ地方で伝道をされたことに注目です。ご自身の名声や伝道効果を考えたら都会の方がよかった筈なのに。イエス様は“まず身近な者にこそ”と思われたのです。生まれ故郷ナザレで先んじて御言葉を語られました。「伝道」とは何よりも家族や身近な者たちにこそ福音を伝えていく、その一方、最もむずかしいのが家族や親せきではないでしょうか。そのことを私たち各々が身に滲みています。
実はイエス様も故郷の人達から受け入れられず、『預言者は自分の故郷では歓迎されないものだ』とまで言われました。そんな失敗例を聖書は隠さず記録しているのです。
失敗に終わったかに見えたガリラヤ伝道ですが、一方でそこから後の教会の柱となっていった弟子たちが育ちました。私たちが祈って良かれと為した事を神様は必ず用いて下さる、いつかそれらの蒔いた種が花を咲かせて下さることを信じ、自分の出来る精一杯の伝道を為して行きたいと思います
「わたしたちが持っているこの希望は、魂にとって頼りになる、安定した錨のようなものであり、また、至聖所の垂れ幕の内側に入って行くものなのです。」。