2月24日説教 「暗闇から光の中へ招いて下さった方に応答する」
隅野徹牧師(日本基督教団 山口信愛教会)
ペトロの手紙Ⅰ2:9/ルカによる福音書5:27~32
「神があなたがたを選んで招いた」Ⅰペトロ2:9の前半でそう語られます。しかし、同時に「それは立派な人間だからではないのだ」ということが後半部分で語られているのです。とくに「暗闇の中から驚くべき光の中へ」という言葉に表れています。もともとは暗闇にいた「罪人」だった状態から、驚くべき光の中へと招き入れられたのです。これは神にしかできない驚くべき「力ある業」です。
そして、この「驚くべき光」の体験、神の「力ある業」を広く伝えるそのために、すべてのキリスト者は闇から救い出され、選ばれたと聖書は語ります。「神の力ある業」を私たちが広く伝えるということは、私たちが何か特別なことするのではありません。これは活発な伝道活動をすることだけではなくて、自分のような者を、暗闇の中にあった者を、イエス・キリストがお選びくださった。神が救ってくださったという恵みに感謝して生きていくこと、「生活していくこと」です。祭司は言葉で言い広めるというよりは「神と共に生活する」その生き様を通して神を証しした人たちですが、私たちも「生活の中で」「とくに教会生活を通して」神が闇から光に招かれた喜びを証死してまいりましょう。その生活こそ、「神の力ある愛のみ業」を、この町の人々に、身近な家族や友人に、身をもって伝えることになるでしょう。