「相手を区別しない愛」
<聖書>ルカによる福音書6:27~36
隅野徹牧師(日本基督教団 山口信愛教会)
この箇所で示された主イエスによる「敵を愛する教え」は大変に厳しい内容です。しかしメリットがある相手だけを愛する私達と違い、神はどんなに無価値なで罪深い私達でも、差別なく愛してくださるお方です。私達も神から差別なく愛されているのです。
その愛を知った者として、今回の教えは「できない、無理な教えだ」ではなく、心に留めておくべき大切な教えだ、と受け止めましょう。最後の36節で主イエスは「あなたがたの父が憐れみ深いように、あなたがたも憐れみ深い者となりなさい」とお教えになります。自分は罪深いが、それでも神に愛されている。しかも、「独り子のキリストを十字架で犠牲にしてまでも救おうとなさるまでに愛してくださっている」そのことを思い出し、少しでも「人々との差別の壁を壊して」共に生きて参りましょう。